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■栄養塩とは

山や森に降った雨は、土壌や落ち葉の層をゆっくりと通り抜けながら、窒素やリン、鉄分などの栄養塩を溶かし込みます。これらの栄養塩は、森林の中で育まれた自然の恵みであり、川の流れに乗って下流へと運ばれていきます。

川は、山と海を結ぶ「栄養の通り道」です。

川を流れる栄養塩は、途中の湿地や河口域で一部が蓄えられ、浄化されながら、最終的に海へと注ぎ込みます。

海に届いた栄養塩は、植物プランクトンの成長を支え、海の食物連鎖の基盤となります。プランクトンを起点として、動物プランクトン、小魚、そして大型魚へと命がつながり、豊かな海と漁場が育まれていくのです。

 

このように、山や森で生まれた栄養塩は、川を渡り、海へと循環することで、陸と海を一つの生命のネットワークとして結び付けています。森を守り、川を健全に保つことは、海の環境や漁業の未来を守ることにもつながっています。

 

■山や森から海へ届く「栄養塩」の役割

山や森に降った雨は、土壌や落ち葉の間を通りながら、窒素やリン、鉄分などの栄養塩を含んで川へ流れ込み、やがて海へと運ばれます。

これらの栄養塩は、海の中で植物プランクトンが成長するための重要な栄養源となります。

植物プランクトンは、海の食物連鎖の最も基礎に位置する存在です。プランクトンが増えることで、それを餌とする動物プランクトン、小魚、さらに大型魚へと命がつながっていきます。つまり、山や森から供給される栄養塩は、漁業資源を支える出発点となっているのです。

 

■漁業と森はつながっている

栄養塩が適切に供給される海では、生物の生産力が高まり、魚介類が育ちやすい環境が保たれます。

一方で、森が荒廃したり、川の流れが分断されたりすると、海へ届く栄養塩の量や質が変化し、漁獲量の減少や生態系の不安定化につながることがあります。

このように、豊かな漁場は豊かな森によって支えられていると言えます。山・川・海は一つの循環で結ばれており、森を守ることは、海を守り、漁業を未来へつなぐことにも直結しています。

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